NIKKEI BUSINESS INNOVATION FORUM

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特別講演

「叶わぬ夢はない!」〜受け継がれる外食産業への熱い想い〜

フードビジネス経営塾FRC・塾頭
ファミリーダイニング
「トマトアンドオニオン」創業者

櫻木博 氏

結果の出せる起業家の育成に全力

櫻木博 氏

 私は出身地の京都府舞鶴市で24歳の時にコーヒー専門店を開業し、その後29歳の時に同市で「トマトアンドオニオン」という外食産業を立ち上げた。「事業は息子には継がせず55歳で定年!」「20店舗にしよう」と決め、集まった社員と約束を交わしてスタートした。

 1990年に、営業本部を大阪・江坂に開設し、2000年には百号店を達成できた。また別業態の焼き肉店「じゅうじゅうカルビ」も展開したが、01年、03年とBSE問題が発生し、かつてない苦境も経験した。

 どの企業も成長期、安定期があり、やがて衰退期を迎える。私が55歳定年と決めたのは、会社が最も安定している時に的確な判断で事業承継すべきと思ったからだ。当社もフランチャイズを入れて160億円規模にまで拡大していたため、社員に継がせるのは無理と判断し、M&A(合併・買収)で大手外食産業に引き受けてもらうことにした。社員からはかえって「またチャンスが巡ってくる」と喜んでもらい、「社長の判断は正しかった」と言ってもらえた。もちろん3人の息子たちには事業を承継させず、それぞれの道を歩ませている。

 現在私はフードビジネスの経営塾(FPC=フード・プロジェクト・キャンプ)を主宰し、全国でセミナーを開いている。承継というのはやはりその企業のトップの人生観、考え方をどのように伝授していくかにかかっていると思う。そして後継者には「何をやりたい」ではなく、「何がやれたのか」という結果が出せる経営を教えていきたいと念願している。


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